発電所でつくられた電気は、なんと50万ボルトもあります。それが変電所で6600ボルトに変圧され、さらに電信柱についているグレーの箱型の変圧器で100ボルト~200ボルトにまで下げて、ご家庭に届けられます。家庭であればこれで十分ですが、施設や工場は、一度に多くの電気を使用します。変電所から直接高電圧で送る方が効率が良く、経済的なんです。そこで使われるのがキュービクル。施設の屋上や地下に「変電設備」と書かれた倉庫のような箱を見たことはないですか?あれです。ビル、工場、駅、そのほか、施設の数だけ、そこにキュービクルがあります。エネルギーインフラと言っても過言ではない製品なんです。
無くてはならないものだから仕事がなくならない。
事業がなくならない。
新規建築時、
リニューアル時に導入されるビルや施設の数だけ、
キュービクルが必要です。
創業から80有余年
高圧のキュービクルだけをつくっているメーカーは、世の中広しといえど、うち以外にほとんどありません。多くのメーカーは高圧盤と低圧盤をセットで製造しているか、低圧盤のみを製造しているメーカーです。専業でやるメリットは「独自のノウハウがある」ということ。ほかでは難しいと言われる仕様や納期も「日本電機産業ならなんとかなる」と言われ、注文を頂くことが多いです。もちろん、なんとかします。この信頼が日本電機産業の固さのひとつです。
知識の乏しい人、人当たりの悪い人からは買いたくない
営業はみんなキュービクルの設計図面が書けます。それは、入社後1年近く工場でキュービクルを実際につくったり、図面を見る研修をやっているからです。結果、お客さんの要望にその場で応えられる専門性とスピードが生まれています。知識もそうですが、何より営業の人となりが買われていることが多いです。営業部長などは取引先で「絶対に担当外れないでね」と念をおされるほど。新人の中にも「あの子、面白い子やね」と言われ、引き合いが絶えない営業もいます。人間力を活かして、固い絆をつくっています。
技術の継承、チームワークに余念なし
実は、うちのキュービクルはひとつひとつ手づくりです。だから「狭い場所に高機能な設備を導入したい」といったニーズにも対応可能です。うちのキュービクルの扉を開けると、複雑なレイアウトや配線が、なんとも美しくなされています。これは、ベテランの経験+斬新なアイデアがもたらすもの。そう、ベテランから若手まで、自分の意見を発しながら、大切にものづくりを行っているのです。このチームワークが、技術の固さを支えています。
うちのキュービクルは頑丈なため、設置がスムーズにできます。(柔らかいと、ベコッと凹んだりして、設置しにくいんです)「現場でバタつかない」と嬉しい評価をもらっています。
キュービクルは英語のCubeが語源。見ての通り立方体だから。
それが部屋とか倉庫という意味を付加してキュービクルになったんです。